Excelで選べるグラフスタイルはユニバーサルデザインなのかについて考えてみました

 

 Webアクセシビリティ

Excelでデータ集計する場合には、
グラフに色のスタイルがたくさんあって便利ですよね。

 

ところで
あらかじめ入っているスタイルというものは、
ユニバーサルデザインやアクセシビリティには配慮されているのだろうか・・・と
ふと思い立ちました。

※今回もこのおじさんとお送りいたします。

 


Microsoft Excel 2016 では
いろいろなスタイルが用意されていますが、

まず、
以下のスタイルで円グラフを作成しました。

 

「老眼」という言葉も気になりだしてきた今日このごろの私ですが・・・

「パンダ」の文字
見えなくないですか??

 

Photoshopの「校正設定」でシミュレーションしてみましょう

PhotoshopにはCS4以降、「校正設定」から
色のシミュレーションすることができます。

メニューの「表示」→「校正設定」から選択します。

 

▼「P型(1型)色覚」シミュレーション

 

▼「D型(2型)色覚」のシミュレーション

「パンダ」のグラフ部分については
やぱり見づらい印象ですね・・・

 

「色のコントラストチェッカー」でチェックしてみましょう

見づらい見づらいと言えど
数値としてはどうなのでしょうか。

「色のコントラストチェッカー」で
「パンダ」のグラフ部分のコントラストについて
色番号を入力してチェックしてみます。

色のコントラストチェッカー
https://lab.syncer.jp/Tool/Color-Contrast-Checker/

背景色(青):#3B6DC7
文字色(黒):#404040

 

コントラストは

NG

まぁ、そうですよね~という結果です。

では、どうすれば
もっとみんなにわかりやすいグラフになるのか・・・

 

ちょっとした配慮で見やすいグラフになるんです

上記の円グラフの場合、
すぐにできる対策として、

  • 隣接しているデータの間に白い線を引いて、区切りをはっきりとわかるようにする
  • 「パンダ」「34%」などの文字はグラフの色上に重ねずに、引き出し線などを活用して読みやすくする

これだけでも、
かなり見やすいグラフになります(^^)


用意されているグラフスタイルの中で
少し良いのかな、と思ったのはこちらです。

文字の配置など
読みやすい余白にも配慮してあげてくださいね。

 

Excelでは個別にグラフの色変更もできますので
スタイルをうまく利用しつつ、
配慮していきたいですね。


将来的には、
選べるスタイルにもユニバーサルデザインが適用されているといいなぁと思います。

 

 この記事の投稿者

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iziz

Webデザイナー&HTMLコーダーときどきイラストレーター。
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